(3) フレーズを憶えれば大丈夫って、それこそ大丈夫? その2

会社から派遣される駐在員に比べて、留学生や帰国子女が圧倒的に有利なのは、同年代の友達をたくさん作ることができ、時間もふんだんにあり、一緒に遊びに行ったり、スポーツしたり、場合によっては恋したりすることができる点です。(もちろん、人あるいはその人の性格によります。)

帰国後に、会話で使われる文例を整理して、役立つフレーズとして紹介する、そのこと自体はとてもいいことだと思います。

でも、それは、会話のベースがしっかりとできている人、あるいは「お母さん役」がいて、いつでも会話の相手をしてもらえてチェックしてもらえる人に対してのみ有効なことだと思います。

相手がいて、その憶えたフレーズを試してみて、そして、相手の反応を確かめて、自分のものにしていく・・・それができるのであれば、有効な手段になり得るでしょう。

そうでなければ、「憶えて—使わないで—忘れる」、延々とこのサイクルを繰り返すだけです。

 

一所懸命に憶えて頭に詰め込んだとしても、実際の外国人との会話の局面で、数多くの文例の中から、「最も適切なもの」を瞬時に引っ張り出し、よどみなく口から発する—そんな芸当ができるほど甘くはありません。

実践練習を一切せずに、ゲームの組み立て方やセオリーを頭に入れて、それで試合に勝とうというようなものに等しい考え方です。

通常の練習に加えて、理論やセオリー、戦術を学べばより上達することは否定しませんが、

練習なしに上達することなどあり得ない

のです。

 

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