(2) 発音は最重要課題? それともファッション? その6

もう一つ例を挙げましょう。

誰でもいいですので、日本在住の外国人タレントを思い浮かべて下さい。

大人になってから日本語を学んだ外国人で、日本人顔負けの発音で日本語を喋る人がどれだけいるでしょうか?

例えば、「ネプ&イモトの世界番付」という番組に、様々な国の事情を紹介するG20と呼ばれる外国人たちが出演しています。

この中で、日本人と変わらない日本語を操る人たちは、実は「半日本人」です。

サッシャ(独)、ラブリ(比)、沙佳(中)、レナ(印)、アマンダ(伯)、クリスティーン(瑞)、フォンチー(越)、ハリー(英)、カトリーナ(西)、ニイナ(緬)、ジャスミン(豪)・・・これらの方々は、日本人とのハーフですし、サヘル(斯)は子どものころから日本に住んでいます。

日本語がうまくて当たり前です。

ですが、そのほかの方々はどうでしょうか?

皆日本に住んでいますが、日本人並みの発音をしていますか?

このG20を代表するメンバーであり、NHKの英語番組「はじめよう英会話」や「英語でしゃべらナイト」にも出演していたパックンことパトリック・ハーランさんはご存じと思います。

彼は日本に住んで20年、さらに奥さんは日本人で、結婚してから10年以上になります。

それだけの恵まれた環境でもアメリカ訛りの日本語です。

(でも、彼が素晴らしいのは、日本人以上に日本語の慣用句や言い回し、漢字などを知っていることです。彼と発音以外の日本語の勝負をしたら、まず勝てません。)

G20以外でも、山形弁を駆使するダニエル・カールさんのような例外(彼は高校生のときに日本に留学しています)もありますが、ケント・ギルバートさん、ケント・デリカットさん、デーブ・スペクターさん・・・皆、母国語訛りを持っています。

だからと言って、私たちは、「日本語の発音が下手だから出直してこい」と言いますか?

彼らの言いたいことは、全部私たちに伝わっています。

逆に、私たちが「日本語訛り」の英語を話したとして、それが何なのでしょうか?

何の問題もない、そうは思いませんか?

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